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イノベーション営業の現場から2

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突然ですが、『第4次産業革命』は何の革命かご存じですか?
そもそも、産業革命は18世紀半ばから19世紀にイギリスを中心に起こった、蒸気機関の開発による動力源を背景にした、「工場制機械工業の発展」を意味しています。
産業革命によって、それまで人馬が動力源であった社会、 つまり言い換えれば農業社会が、「工業社会」へと一気に世の中の主力産業が変化していくことになります。 これを第1次産業革命と呼んでいます。

そして、第2次産業革命の時代、19世紀半ばとなり、 化学、電気、石油および鉄鋼の分野(重化学工業)で技術革新が進みます。 特に、電気の発明は、それまで蒸気機関(石炭・石油)に頼っていた動力源が、電気に置き換わるという革新が起こります。

さらに、記憶に新しい20世紀後半に入り一気に拡大していくIT革命が、第3次産業革命と呼ばれています。

そして今まさに、この一瞬も進行中の第4次産業革命とは、「AI、IoTによる革命」です。

第4次産業革命が、第3次のIT革命と区分されている理由は、第3次が人間の手が行う作業のシステム化を目指したことに対して、AI、IoTが人間の脳や神経の機能をもシステム化(代替化)することを目指している点です。

車の自動運転や、自動翻訳など、人間が考え、感覚を用いて行っていた活動を、システムが代替する時代に突入しているということです。
このような時代背景において、私たち営業担当者は、益々お客様に対し、ビジネスにおけるイノベーションをもたらす=起こさせる必要があるのです。

さて、横須賀の魅力を世界に発信しようと頑張っている、ジャパンジャケットさんをご存じでしょうか。

ジャパンジャケットは、横須賀ドブ板通りにあるスカジャン専門店「MIKASA」と、横地広海知氏(スカジャンのデザインを担当)が共同設立した会社で、スカジャンを世界にアピールしようとする取り組みを始めました。
同社は、ブロックチェーン技術を使った「NFT(非代替性トークン)」を活用して、デジタルアートとしてスカジャンをデザインし、米国オープンシーサイトでデザインを販売しました。
そのアートデザインは、なんと、44万円の値がついたのです。
購入者は、デジタルアートを入手できるだけでなく、後日、スカジャンの実物が届く!という楽しみが、更なる魅力なようです。
そのデザインは、世界に一つしかないという希少性がウリですね。
デジタル技術を使って、地域の社会課題を解決していく取り組みは非常に魅力的です。

今回の事例は、バーチャルとリアルを融合させ、「伝統技術」を世界に発信していくことで、地域社会に付加価値をもたらしたイノベーション事例です。
こうしたイノベーション事例が社会課題の解決に貢献できることは、我々もイノベーションの種=イノベーションシーズを考える上での有効なヒントになります。

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