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新人・若手の育て方セミナー開催レポート【若手育成の新常識】「部下が育たない…」その悩み、関わり方が原因かも?

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2025年9月26日(金)に開催した無料ウェビナー「新人・若手の育て方セミナー」では、
熊平 美香氏をパネリストにお招きし、「対話」と「リフレクション」による人材育成についてご講演いただきました!
本記事ではセミナーの様子をお届けします。

「ウチの若手は主体性がなくて…」その悩み、もしかしたら関わり方が原因かも?

部下がなかなか育たない…。若手社員のモチベーションをどう維持したらいいか分からない…」
「もっと主体的に動いてほしいのに、うちの新入社員は受け身で…」

先日開催した無料ウェビナー「新人・若手の育て方セミナー」の事前アンケートで、育成担当者の皆様から寄せられた切実な声です。
この悩み、業界・業種問わず多くの職場で共通のものかもしれませんね。
Z世代の部下との接し方に戸惑う声も少なくありません。

「主体性」という言葉、とても便利ですが、私たちは若手社員に一体何を期待しているのでしょうか?

上司の指示を待つのではなく、自ら考えて行動してほしい――。
その願いの裏には、「一体どうすればそんな風に育ってくれるんだろう?」という戸惑いが隠れているのかもしれません。

今回のセミナーで講師を務めていただいた熊平 美香先生は、この課題の根っこには、時代と組織の変化があると言います。 

【熊平 美香氏 プロフィール】
経済産業省が策定した「人生100年時代の社会人基礎力」に「リフレクション(内省)」を盛り込むことを提案・採択されるなど、日本の人材育成に大きな影響を与えている第一人者。

かつてのように、決まった正解に向かって効率よく進む「管理型」の組織が成功モデルだった時代は終わりを告げつつあります。
今は、多様なメンバーがそれぞれの能力を発揮し、新しい価値を生み出す「自律分散型」の組織が求められています。
そんな組織で活躍するのは、もちろん「自律型人材」。上司の指示がなくても、自ら目的を見つけて学び続けられる人です。

でも、口で「自律しろ」と言いながら、日々の関わり方は昔ながらの「指示命令」になっていませんか?
この矛盾こそが、若手の主体性を育む上での大きな壁になっているのかもしれません。

「なぜあなたはそう思うの?」が魔法の言葉になる

では、どうすれば若手の主体性を引き出せるのでしょうか。

熊平先生が提案するのは、「対話」と「リフレクション(振り返り)」という、シンプルだけど奥深いアプローチです。
これは、部下とのコミュニケーションを円滑にし、相互理解を深める上で非常に重要です。

その鍵を握るのが、私たちの誰もが持っている「メンタルモデル」。
これは、過去の経験から作られた、自分でも気づいていない「思い込み」や「価値観」のことです。
例えば、「犬が好き」な人と「犬が苦手」な人がいるのは、それぞれが犬に対して異なる経験(昔飼っていた・可愛がっていた・噛まれたことがある等)をしてきたからですよね。

この「メンタルモデル」を理解するための便利なツールが「認知の4点セット(意見・経験・感情・価値観)」です。

先程の「犬に対しての印象」を認知の4点セットに落とし込むと……。

意見:「犬が苦手だ」

経験:「子供の頃、犬に噛まれて怪我をしたことがある」

感情:「そのとき、すごく怖かった」

価値観:「犬は危険な存在だ」

こんな風に、人の意見の背景には、必ずその人なりの経験や感情、価値観が隠れています。

若手社員が何か意見を言ったとき、「それは違う」とすぐに判断するのではなく、「面白いね。どうしてそう思うの?」と、問いかけてみましょう。
その人の意見の背景にある「経験や価値観」を理解していくことが第一歩です。

「経験」を「学び」に変える、上司が出来るちょっとした工夫

もう一つ、若手の成長を加速させる強力なツールが「リフレクション」です。
特に効果的なのが、若手社員が何かを経験(もしくは実践)した後に問いかける、この一言。

「もし、経験前(やる前)に戻れるとしたら、何を変える?」

失敗からだけでなく、成功体験からも学びを引き出すこの問いは、行動をアップデートするための気づきやきっかけになります。
さらに、一歩踏み込んで「なぜ自分はその行動をとったんだろう?」と、本人のメンタルモデルにまで踏み込むことができれば、それは「ダブルループ・ラーニング」と呼ばれる、より深い学びにつながります。

一人で自分の思い込みに気づくのは難しいもの。
だからこそ、上司や同僚が対話を通じてリフレクションを支援してあげることが、成長への近道になるのです。
こうした関わりが、人が辞めない組織づくりにも繋がっていきます。

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今回のセミナーは、「若手育成」というテーマでありながら、実は私たち育成する側が、いかに自分たちの「当たり前」をアップデートしていくかが問われているのだと気づかされる時間でした。

「最近の若者は…」と嘆く前に、まずは私たちから「対話」を始めてみませんか?
きっとそこから、若手社員も、そして私たち自身も、共に成長していく新しい関係性が生まれるはずです。

若手の主体性を引き出す育成方法や、Z世代とのコミュニケーションにお悩みの方は、ぜひ日本コンサルタントグループの研修サービスをご検討ください

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