~数字の改善の先にある、本当の目標~
最終回となる今回は、これまでの内容を振り返りながら、最も大切にしてほしいメッセージをお伝えします。
これまでの振り返り
- 現在、我々を取り巻く経営環境は厳しさを増しており、「売上は上がらない、販売管理費は上昇傾向」という状況が続いている
- そんな中でも、会社を存続していくためには、営業利益を出していかなければならない。それに対する一つの有効な手段と考えられるのが「ロス改善」である
- しかし、いざ「ロス改善」に取り組むといっても、ルーティンの業務の負担が大きい・効果的な手法が分からない・データを情報に変換できない・会社としてのPDCAサイクルがない、などの理由からなかなか思うような成果が上がらない
- 成果を上げるためには、①論理的な考えに基づいた手法、②データに基づく合理的な根拠、③店舗(販売部)・商品部・SVが連動した取り組みが必要である
★ 最後にお伝えしたいこと:「不要なロスは、信用もロスする」
数字の改善ばかりを語ってきましたが、ロス改善の本質はそこだけではありません。
機会ロス(品切れ)は、お客さまへの「期待の裏切り」です。
これはお客さまに「買いたいのに、買えなかった」という経験をさせてしまうことです。言い換えれば、「期待を裏切る」ことに他なりません。そんな経験を何度もされたお客さまは次にどういう行動を取るか。ご自分だったらどうするかを考えれば分かることだと思います。しかし、これは「気をつけなければ目に見えないもの」です。気付かないうちに大切なお客さまを失っている可能性があるのです。
廃棄ロス・値引きロスも、「お客さまの信頼」に影響します。
いつも売場に値引きシールが貼られている商品が多い店に対して、お客さまはどういった印象を抱くでしょうか?「この店、鮮度(品質)が悪いの?」でしょう。「値引きが多い→売れていない→鮮度や品質が悪い」という連想をされることは想像に難くありません。
つまり、「ロスを改善する = お客さまの信用を得る」に直結するのです。
最後に
ロス改善は地道な活動です。しかし、正しい知識・正しい手法・正しい組織連動で取り組めば、必ず数字は改善します。現場スタッフが「なぜロス改善をするのか」を自分の言葉で語れるようになること。データを見て「何をすべきか」が自分で考えられるようになること。これが教育・研修の目指すゴールではないでしょうか。
このコラムが、そのための一助になれば幸いです。ご不明な点や、貴社での取り組みについてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
