~2024年の最新データで見る「ロス」の衝撃的なインパクト~
「うちの店のロスは大したことない」と思っていませんか?最新データを見ると、その認識が大きく変わるかもしれません。
業界全体のロス率は「売上の4.73%」
2024年スーパーマーケット協会年次統計調査によると、スーパーマーケット全体のロス率は4.73%(ロス率=ロス額÷売上)です。
「たった5%以下か」と感じた方もいるかもしれません。しかし、スーパーマーケットの粗利益率は一般的に20%台(売上の約1/4しか粗利益として残らない)であることを考えると、その深刻さがわかります。
わかりやすく言えば、売上の4.73%がロスということは、粗利益のほぼ2割がロスで消えている計算になります。これは決して小さな数字ではありません。
下の図2は、2024年統計をもとに、平均日商別の年間ロス金額推定と、ロス率を0.2%改善した場合の年間改善金額を示したものです。
(図2)店舗売上規模別に見たロス金額の試算

(出所:2024年スーパーマーケット協会年次統計調査 139・140ページより引用・加工)
平均日商600万円(年商約22億円)規模の店舗でも、年間約1億円以上がロスとして失われている計算です。さらに、もしロス率を0.2%改善できたとしたら、年間約438万円の改善効果が生まれます。これは新人スタッフ1名分の人件費に相当する額です。
部門別に見ると、問題は「惣菜・水産」に集中
同調査でのロス率を部門別に見ると、差が非常に大きいことがわかります。
- 惣菜:10.6%(ロスの相乗積:1.08)
- 水産:8.6%(ロスの相乗積:0.98)
- 畜産:6.6%(ロスの相乗積:0.94)
- 日配:4.0%(ロスの相乗積:0.71)
惣菜・水産で売上の9〜11%前後がロスになっているという事実は、現場にとって衝撃的な数字ではないでしょうか。「なんとなくロスが多い気がする」という感覚は、データで裏付けられているのです。
教育担当・運営担当の方へのお願いがあります。この数字を、ぜひ現場スタッフと一緒に確認してください。 「うちのお店は年間○○万円のロスがある」と数字で共有することが、現場の意識を変える第一歩になります。
