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ビジネスアクティビティ『集まる』

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執筆者:原田明人

今回はビジネスアクティビティにおける時間と空間の「発酵(熟成?)」として、『集まる』について考えてみたいと思います。

井戸端会議5.0

新しいアイディアが生まれやすい場所:「三上」

  1. 一人ぼっちで:常に徹底的に、従来の枠組みの「外側」に立った思考を繰り返す
  2. 井戸端会議で:志や使命観が同じ、でも専門性や知識背景が異なる「仲間」と考え抜く

※上記②の「仲間」には、協業パートナーや自身のお客様も含みます。
この①⇔②を行ったり来たり往復する習慣が、時に素敵な「発酵」を生み、得も言われぬ美味を醸し出すと信じています。仲間・メンバー全員が①の人であれば、②から始めて問題無いでしょう。
そして何度も往復し、しばらく寝かせ(熟成し)てはまた往復する。
その積み重ねが自分をアップデートしてくれる作法だと思うのです。
尚、「しばらく寝かせる」もとても大切なプロセスです。
まさに熟成になりますが、放っておくだけで発酵してくれる幸運な時もあります。
捨て企画や捨てアイディアが、しばらく経って、または数年後に見返すと「なぜ採用しなかったんだっけ?」と思ったご経験、皆様にもあるはずです。
時間や時代が、勝手に美味や美酒にしてくれることもまた、ビジネススキルとして具備しておきたいです。
ちなみに「3人集まれば~」のことわざですが、日本に限らず各国にもあるようです。
英語圏ですとTwo heads better than one. となり、欧州も「2人」表現が多いです。フランス、ドイツも「1人より2人の方が~」の表現。
イタリアも2人の方が~、のことわざがある一方、ダ・ヴィンチやミケランジェロといった異能の天才を生み出した風土らしい、「上手くやりたければ自分(一人)でやれ」が眩しいです。
他にも、「悪い友と付き合うより孤独の方がマシ」などもあります。
朱に交わっても赤くならぬよう、何かと「他の意見も聞いてみないと症」、「合意形成病」を患わないように心がけましょう。
独りよがりではなく多様な視点で、自律的に協創・協奏・共創で、そんな仕事をこれからもしていきたいと改めて一人思う次第です。
最後に、イタリアの私の好きなことわざをもう一つ。
Buon vino fa buon sangue.
良いワインは良い血をつくる = ワインは健康のもと
発酵と熟成の天恵=チーズと赤ワインを楽しみながら、今夜も至高の思考を志向したいと思います。

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