クリエイティブシンキング「創造的思考を身に着けよう」
次の光景を思い浮かべてください、
「図書館に男性が訪れ分厚い本を3冊持って席に着きました。」
皆さんは、男性がどのような行動をされると思いますか?
普通に考えると、 「3冊持っていた本を開いて読む」 と考えるでしょう。
しかし、クリエイティブ・シンキングの世界では、
例えば、
「3冊の本を枕に寝るかもしれない」
「3冊の本を台座にしてスマホゲームを始めるかもしれない」
「3冊の本を組み合わせてオブジェを作るかもしれない」 と考えるのです。
クリエイティブ・シンキングは、直訳すれば「創造的思考」で、理屈や枠組みにとらわれない自由な発想です。感覚的なイメージ、ふっとしたひらめきを大切にします。
クリエイティブ・シンキングの対極にロジカル・シンキングがあります。ロジカル・シンキングは「論理的思考」です。
ロジカル・シンキングによって、事実を分析し、論理を積み重ねて正しい答えを導き出すことができます。
しかしながら、新しいアイデア・自由な発想など、ロジカル・シンキングだけでは到達できない解が必要な場合があるのです。
では、クリエイティブな思考を身に着けるためには、どのような捉え方や考え方をする必要があるのでしょうか。
以下にご紹介するのは、クリエイティブな思考をするための3つのコツです。
1.何かと何かを組み合わせてみる
クリエイティブ・シンキングには、【統合力】という考え方があります。統合力とは、一つのもに何かを組み合わせる、混ぜるという考え方です。
例えば、ボールペン(赤・黒)とシャープペンを組み合わせた3機能ペン、最近ですとAR技術と街歩きを組み合わせて生まれたのが、ポケモンGOです。
2.物事を絵でイメージする
クリエイティブシンキングでは、物事を絵で描くことを重視します。物事を感性で捉え、絵にするという思考です。
人間は基本的に感性の動物です。
例えば、「りんごの木」と言われたら、そのまま、文字を思い浮かべる人はまれです。木にりんごの実がなっている状況を思い浮かべるのが自然ですよね。
3.何事にもユーモアを持つ
クリエイティブシンキングではユーモアを大切にします。何事もユーモアをもって捉えられる方は、想像力長けている方です。「人を喜ばせよう」という気持ちがユーモアに繋がります。
ユーモアを高めるためには、何事もむずかしく考えず、心にゆとりを持つことが大切です。
いかがでしょうか。
皆様は上記の3つの思考をお持ちでしたか?
かつて、パブロ・ピカソは子供が描く絵を見て衝撃を受けたと話しています。
子供が描く絵は、人や物の特徴を感性で捉え、感性のままに大きく描いていました。その絵を見たピカソは、これこそ芸術であると思い、それ以来、あの特徴的な絵を描くようになったといいます。
子供の持つ枠組みにとらわれない自由で柔軟な発想こそが、クリエイティブシンキングなのだといえるでしょう。