ホーム > 事例紹介 > 次世代経営者・経営幹部養成塾(第4期)受講者・講師インタビュー

次世代経営者・経営幹部養成塾(第4期)受講者・講師インタビュー

建設業

建設業に特化した実践的な学びで、次世代の経営を担う人材を育てる──受講者と担当講師が語る、成長と手応えのリアル

次世代経営者・経営幹部養成塾(第4期)受講者・講師インタビュー

日本コンサルタントグループ(以下、ニッコン)が主催する「次世代経営者・経営幹部養成塾」は、建設業の経営を担う次世代リーダーの育成を目的とした全10回(対面6回・オンライン4回)の講座です。建設産業研究所の主席のコンサルタントが講師を務め、経営戦略やビジョンの策定から、建設業特有の財務管理、マネジメントスキル、組織運営までを体系的・網羅的に、いわゆる一気通貫で学びます。受講生生同士の議論や対話を通じて視座を高め、長く連携できる関係を築ける場でもあります。第4期は2025年11月8日から2026年7月18日まで開催されました。今回は、受講の動機や講座で得た学び、養成塾ならではの価値などについて、受講者と担当講師に話を聞きました。

第1章 受講者団体セクション
建設業特化の実践力と全国の仲間
第4期受講者が語る、学びと成長の手応え

はじめに、第4期の受講者の皆さんに、養成塾受講のきっかけから、ここまでの講座で得た学びなどについてお聞きしました。

<インタビューイー>
Kさん(注:要建設 久保氏)
茨城県水戸市に本社を置く地域密着型の総合建設会社K社にて取締役 土木部長を務める。
Nさん(注:松江土建 新田氏)
島根県松江市に本社を置く総合建設業M社にて土木部長を務める。
Iさん(注:アイビック 岩井氏)
斜面防災工事や土木コンサルタントを手がける、群馬県富岡市のI社にて常務取締役を務める。
Mさん(注:松江土建 溝部氏)
上述した島根県M社にて、経営企画室 室長を務める。
TAさん(アイビック 竹谷氏)
上述した群馬県I社にて、取締役 東北統括支店長を務める。
TUさん(注:アイビック 辻氏)
上述した群馬県I社にて、取締役静岡支店長を務める。
TMさん(注:松江土建 月森氏)
上述した島根県M社にて、建築部長を務める。

養成塾の風景

──今回、養成塾を受講しようと思った理由や背景を教えてください。

TUさん:社長から打診があったのがきっかけです。強制ではなかったのですが、実は前年にも日コンさんが主催する中堅社員向け研修に2日間参加しており、そのときの内容がとても良かったので、今回もぜひと思い、受講を決めました。

Mさん:私も社長からの指名です。建設業に特化した次世代管理職研修ということで、今回は会社から3名で参加しています。

Kさん:私も会社の代表から「勉強してきなさい」と言われたのがきっかけです。昨年は弊社の建築部長が参加していまして、その一環で参加させていただきました。会社としては継続的に取り組んでいる研修の位置づけです。

──この養成塾を選んだ決め手はどのような点でしたか?

TMさん:社長が以前参加して「ためになる研修だった」と話してくれていたこともあって、実際の業務に直結した内容だと感じたのが決め手です。参加してみて、初回の講座から自分たちの仕事に置き換えて学びやすく、とても入りやすかったです。

Iさん:受講前にネットで調べたのですが、同じような幹部養成塾はいくつかある中で、建設業に特化しているのは日コンさんが主催するここだけだと感じました。他の塾はいろんな業種の方が混在していますから、そこが大きな違いだと思います。

Kさん:建設業に特化しているというのが一番の決め手です。調べると日コンさんが最もメジャーな存在でした。これまでも様々な研修を受けてきましたが、建設業に特化した内容ということで、会社からも受講を強く勧められました。

──ここまでの講座で、特に学びになったこと・気づいたことを教えてください。

TMさん:これまでずっと工事の予算管理をやってきたので、経営に関わる計算書や集計表には正直ほとんど触れたことがなかったのです。ちょうど建築部長に就任したタイミングで、この研修の内容がリンクしており本当に助かっています。参加前は会社の経営指標がほとんど理解できなかったのが、今では把握できるところまで来ました。

TAさん:数字の見方を理論的に学べたことが大きかったです。それに、マネジメントについても、これまで自己流でやってきた部分が実は体系化された技術として存在していたと知ることができたのも新鮮でした。

Kさん:経営側から見る数字の勉強ができたことに加えて、コンプライアンス関係の内容も改めて学び直す機会になりました。自分たちの世代は勢いでなんとかマネジメントできた部分もありますが、今はそれが通らないと再認識できました。そして、全国から同じ考えを持つ仲間と出会えて、ネットワークが広がっていることも大きな収穫です。

──受講後、学びをどのように活かしていきたいですか?

Mさん:経営の様々な数値の見方については、学んだ視点を自分なりにまとめて、業務に落とし込んでいきたいと思っています。また、これから学ぶ中期経営計画の組み立て方にも期待しています。弊社もちょうど次の策定タイミングが近づいていますので、ここでの学びを活かせると考えています。

Iさん:弊社からも複数の取締役が参加していますので、将来的に会社を動かしていく立場として、今回学んだことをみんなで共有しながら、その下にいるメンバーの成長も促しつつ、会社全体を発展させていければと思っています。

Nさん:会社が継続して成長していくために、今回学ばせてもらったことをきちんと業務に落とし込んで、次世代へつなげていきたいと思っています。

第2章 受講者個別セクション

現場一筋24年から経営企画へ
数字とマネジメントの「つながり」をつかむ

続いては、受講者を代表して、松江土建株式会社(島根県松江市)で経営企画室 室長を務める溝部 厚 さんに、受講の動機から、講座で得た学び、今後の展望までを個別に詳しくお聞きしました。

松江土建株式会社(島根県松江市)経営企画室 室長 溝部 厚 様

──まずは、これまでのご経歴と現在のお仕事について教えてください。

溝部さん:私は松江工業高等専門学校で土木を学び、松江土建に入社したいわゆる技術畑の人間です。入社後は24年間、土木の現場で施工管理に携わってきました。2019年に社内でIT技術部が発足したのを機に異動し、紙ベースだった業務のペーパーレス化に取り組みました。それが一段落した2022年に経営企画室へ異動し、現在に至るまで室長を務めています。仕事の柱は、3年に一度の中期経営計画の策定及び遂行と、月々の収支管理です。加えて、当社には人事部門がないため、採用や教育、評価といった人材まわりの業務も担当しています。

──養成塾を受講された理由や決め手を教えてください。

溝部さん:きっかけは社長からの指名で、今回、養成塾には当社からは私を含め3名で参加しています。建設業に特化した実践的な講座内容だという点が、何よりの受講の決め手でした。

──実際に受講してみて、良かったと感じる点はどこでしょうか。

溝部さん:一番は、アットホームで親しみやすい雰囲気です。実は以前、別の幹部候補生研修を半年ほど受けたことがあるのですが、それと比べてニッコンさんの養成塾は、講師の皆さんが受講者と目線を合わせてくれるのを感じます。また、各講義の後には中村講師との間でオンラインのOne on One面談があり、学びを振り返ったり、疑問点をその場で解消したりできるのも大きな特徴だと感じました。受講後、次の回まで1ヶ月以上空くと、内容を忘れてしまうこともありますが、この振り返りのおかげで定着度がぐっと高まります。10名程度という少人数で、全国から集まる他社の受講者と本音で議論できるのも、大きな学びになっています。

──ここまでの講座で、特に成長を感じたこと・学んだことを教えてください。

溝部さん:実務面では計数管理が大きいですね。これまで「自己資本比率が大事」といった一般論は聞いてきましたが、ニッコンさんはキャッシュを重視する視点が強く、有利子負債キャッシュフロー倍率など、借入の目安となる具体的な指標の見方を教わりました。販管費も、100億円規模の当社でおおむね10%程度が妥当だと分かり、現場の肌感覚が裏付けられ、納得感が増しました。

さらに、売上を伸ばす局面でも販管費は一定に保ち、利益率を下げてでも県外のコンペで勝負できるようにするという戦略的な視点は新鮮でした。目標設定の考え方も印象に残っています。実行の難易度と達成時の効果という二軸で目標を捉え、会社のKGI・KPIを各部、さらに個人へと落とし込んでいく。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですが、自分の仕事が会社の目標にどうつながるかが意識できれば、社員一人ひとりのモチベーションにもつながると感じました。

──今後、学びをどのように活かしていきたいですか。

溝部さん:ちょうど今年10月から次期中期経営計画の策定が本格化します。売上目標だけでなく販管費の水準も併せて目標に据えるなど、ここで学んだ数字の見方や方向性の描き方を、計画づくりにしっかり活かしていきたいですね。

第3章 講師セクション
経営理論を建設実務に落とし込む
担当講師が語る、養成塾ならではの価値と狙い

最後に、養成塾で中心となって講師を務めるニッコン 建設産業研究所の丸谷 正 に、講座にかける想いや、おすすめのポイントについて伺いました。

<講師プロフィール>

丸谷 正
・建設産業研究所 建設マネジメント室 室⻑
・関西大学土木工学科を1997年に卒業後、栗原工業株式会社に入社、土木部門に在籍
 現場代理人、地区統括工事所⻑などを歴任後、2008年 弊社入社
・全国区の大手企業(ゼネコン、専門工事業)への管理職育成、現場所長への研修
・地域ゼネコンへの経営支援(収益面の改善支援、業務改善、制度設計)のコンサルティング
 建設産業研究所の主席のコンサルタントとして、最も実績が多く、年間の予約がすぐ埋まってしまう。

──まずは、本養成塾の塾長という役割であることをお聴きしていますが、具体的にはどのような関わりかを教えてください。

丸谷:本養成塾は2021年から始まり、私は第2回からすべての講義のカリキュラム設計から教材づくりまで、中心となって総合監修しまとめています。一部の講義は別の講師に担当してもらうこともありますが、私がほとんど自ら講義しています。

──講座の内容には、ご自身の経験がどう活きているのでしょうか。

丸谷:前提として、私だけの経験ではありません。建設産業研究所という建設業に特化した部署は30年以上の活動実績があります。ゼネコン出身者のみならず様々な業界出身のコンサルタントが積み重ねてきた建設企業経営の膨大な知見やノウハウがここにはあります。経営の一般論はいまや容易に書物などで手に入りますが、それを建設企業経営の実務にどう落とし込むかを示すことで、理解度は格段に増します。その先人のノウハウに、私自身の約20年にわたる経験を重ね合わせて、講座に反映しています。

──養成塾の講師として、講座にかける想いをお聞かせください。

丸谷:建築物や土木構造物を造る建設業は社会的使命の非常に高い業種であり、なかでも地域建設企業は地域経済に寄与する基幹産業でもあります。そして私どもは、コンサルティング会社として地域に根ざした建設企業と長く関係を築きたいという想いがあります。いま多くの地域建設企業が世代交代の時期を迎えています。「後継者がいないから事業を畳む」というお話などを聞くと、もったいない、なにか継続のためにお力になれないかと感じます。そのためにも、これまでのコンサルティング人生の総決算のつもりで、私自身、講義に取り組んでいます。

──おすすめのポイントはどこでしょうか。

丸谷:全10回のカリキュラムが、最後の中期経営計画の講義に収束していく構成です。財務会計から事業戦略、業務改善、組織運営やマネジメントスキルまで幅広く網羅しつつ、「あの時学んだことがここにつながる」と実感できる構成になっており体系的・網羅的に学べるところです。講義ではテキスト内容を伝えるだけでなく、臨場感ある演習を中心に理解度を高める仕掛けはもちろんですが、さらに全国区ゼネコンの話、他県の話、他工種の話など紙面には書けないような様々な事例を差し込みます。受講された方から「丸谷さんの事例小話は全部メモしています!」と仰っていただくほどご満足いただいています。受講者は全国から参加されるため、移動の負担を考えてリアルとオンラインを6対4ほどの配分にし、集合時にはグループワークで活発な議論ができるような仕掛けをしています。各回の受講後にオンラインで実施されるOne on Oneも特色で、毎回担当者が工夫を凝らし、学びが風化しないよう受講者をフォローしています。

──どんな方におすすめですか。

丸谷:受講される方には大きく、オーナー経営者様のご子息やご親族の方と、将来の経営幹部・役員を期待される従業員代表の方の二通りがいらっしゃいます。完工高でいえば数億円から200億円規模の、土建の地域ゼネコンが中心です。また舗装、法面、杭、電気、内装など様々な専門工事業の方も受講されています。ご経歴も多種多様です。現場に長く携わってきた方には施工に深く突っ込んだ事例をお伝えすることで非常に関心を持って参考にいただいていますし、異業種から後継者となり建設実務の経験が少ない方には、建設業界は他業種と比べどこが特殊なのか基礎的なところから触れて理解度を高めていただいています。また、いわゆる他流試合的に、他の地域の同業他社の方の考え方を聞いてみたい、交流を図りたいという方にもおすすめです。

──最後に、これから受講される方へ一言お願いします。

丸谷:そうですね。「建設業経営について、なるほど、そうだったのか、理解した!」「よし早速活用しよう、やってみよう!」「この養成塾を機会に、人の上に立つものとして成長し続けよう!」となっていただくことを目的としています。 ぜひ一度、ご検討いただければと思います。


・取材
 オンライン 2026年6月1日(月)
 対面 2026年3月7日(土)新宿野村ビル 第5回目講座会場
・公開日:2026年07月16日(名称等は公開当時のものです)

どんなお悩みでも、まずはお問い合わせください!

Contact

ニッコンでは、企業規模の大小や業種に関わらず、各社のご要望に合わせた人材育成プランをご提案いたします。
また、教育研修以外の各種コンサルテーションもご支援いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。

電話でのお問い合わせ