事例紹介:株式会社 ENEOS ウイング様

株式会社 ENEOS ウイング様

きめ細かな支援体制と効果的な研修実施により新入社員の定着率アップを実現

株式会社 ENEOS ウイング

弊社日本コンサルタントグループ(以下、ニッコン)では、2013 年より株式会社 ENEOS ウイング様の新入社員研 修を担当させていただいております。研修を導入した背景や導入後の効果について、人事部副部長の桧山様にお話を伺いました。

株式会社 ENEOS ウイングについて

ENEOSウイングロゴ

株式会社 ENEOS ウイング様は 2013 年、日本最大の石油元売会社 JX エ ネルギー株式会社のグループ会社である株式会社一光と、創業 200 年以上 の歴史を誇る鈴与グループの鈴与エネルギー株式会社が経営統合すること で誕生しました。全国約 400 カ所にのぼるサービスステーション(SS)ネットワ ーク体制を擁し、設備規模の大きいトラックステーション(TS)を中心に運送会社様向けの軽油販売(フリート事業)を積極的に展開しており、業界ナ ンバーワンという大きな目標に向けて着実な歩みを続けています。

株式会社 ENEOS ウイング様が大切にしているのは「つながり」です。 企業理念にある「仲間とのつながり」「お客様とのつながり」「社会とのつながり」を通して、社員がより幅広く、奥の深い人間へ成長できる会社で ありたいと考えています。こうした理念に基づき人材育成にも力を入れて取り組んでいます。高卒社員を中心に毎年 100 名近くが入社しており、ニッコンでは 2013 年から新入社員研修を担当させていただいています。

離職率を低減するための教育研修企画を提案

――新入社員研修を外部委託した理由をお聞かせください。

桧山様)以前は弊社の中央研修所の専属講師が新入社員の研修を行っていました。ただ講師の高齢化も進みまた経営統合という環境変化もあり、会社の新たな船出とともに新入社員研修に関しても新たな一歩を踏み出そう と考えました。プログラムも会社概要、就業規則、技術研修などの詰め込み型でしたから、その内容も一新したいと思い導入しました。

――ニッコンを選んだ理由はどこにあるのでしょう。

桧山様桧山様)ニッコンには以前、マネージャー研修をお願いしていたご縁があり、お声をかけさせていただきました。最終的にニッコンに決定した理由は半年後のフォロー研修までが組み込まれており、離職対策の点で最も効果があると判断したからです。ニッコン導入以前も、弊社では毎年全国の高校から多くの新卒者を採用しているのですが、1年後には3割の離職者が発生していました。この離職率を何とか下げたいというのが弊社の大きな要望のひとつでした。特に近年は学生の売り手市場となっており、採用コストも高まっています。その意味でも、新入社員の定着率の向上を意識し、「チャレンジシート」を活用しながら半年後にフォロー研修を実施するというニッコンのプログラムはとても魅力的でした。

自社のBAT訓練と融合したプログラムを開発

――具体的な研修内容についてお教えください。

桧山様)入社式の翌日から1泊2日の新入社員の集合研修を実施しています。研修内容はビジネスマナー、「報・連・相」などの指導から、接客や電話対応などのグループワークを中心に、「お客様から灯油を○○に何時に届けてほしい」という電話があったことを想定し、ロールプレイングを行ったり、評価したりしながら身に付けていくという、現場に出たときに即戦力になるための実技をPDCAサイクルで回す形式にしています。

――特に工夫された点はおありでしょうか。

桧山様)弊社には以前から、お辞儀の仕方や角度、接客用語など弊社オリジナルの基本訓練を行うBAT訓練(Basic Action Training)というものがあったため、新入社員研修にも導入し、BAT訓練の延長線上に礼儀やマナー、接客の考え方や仕事の進め方などを組み込んだプログラムとなっています。

――新入社員研修の成果はいかがでしょう。

桧山様)単なる座学だけでなく、グループワークや体験学習を活用し、受講者を達成感に導くプログラムは、コンサルタント会社ならではのノウハウだと思いました。新人たちもかなり高い意識を持って研修に臨んでくれているようで、たった2日間の研修ですが、研修初日ではオドオドしていても、最後の決意表明では社会人としての自覚が芽生え、社会人の顔つきに変わりますね。

半年間というゴールを設定してきめ細かく支援する体制

チャレンジシート――「チャレンジシート」はどのように活用されているのでしょう。

桧山様)新入社員研修後、すぐにSSに配属になるのですが、そこから半年間にわたって「チャレンジシート」を導入しています。これは「遅刻していないか」「大きな声を出せているか」「笑顔で接しているか」など、仕事に必要な基礎的な項目を身につけたかどうか、実践できたかどうかを評価するものです。毎月本人がそれぞれの項目ごとに自己採点・評価を行い、それに対してSSマネージャー、地区担当、課長、支店長、人事担当者などがチェックしコメントを付けて返しています。全員がかなりまじめに記入してくれており、コメントでいっぱいになっていますね。様々な階層からそれぞれの立場で「○○君に期待しているよ」という前向きのメッセージを送ることができるのが、この「チャレンジシート」のメリットだと思います。

――フォロー研修はどのような内容でしょう。

桧山様)10月に2グループに分かれて、本社にて集合フォロー研修を行います。フォロー研修では半年間の振り返りを行い、課題を抽出してグループワークを行います。日々のルーティンを離れて同期が一同に会する機会そのものが、新人たちにはとても重要だと感じます。この半年間で、失敗して怒られたり、落ち込んで辞めたいと思ったり、自身の経験を話し合う場にもなっているようです。こうした経験を共有することで、「みんな同じなんだ」「これからも一緒に頑張っていこう」と改めて思いを固めることができるようです。

――何か工夫されている点はありますか。指導を受ける新入社員

桧山様)研修の空き時間を利用して若手人事担当者がマンツーマンの面談を行います。「この半年どうだったか?」「悩みはあるか?」などフランクに話せる雰囲気をつくり、本人の相談に応えています。また面談を行うことにより、店舗内や組織での様々な問題が浮き彫りになることもあり、現場にフィードバックして改善を促すことも多いです。

また大卒の新入社員も一緒に参加させており、彼らに研修をスムーズに運営するためのリーダーの役割を与えており、大卒社員にとってもいい経験になっているのではと思っています。

一人ひとりをサポートすることで定着率が倍増!

――新入社員研修とフォローアップ研修の成果はいかがでしょう。

桧山様)研修では「元気よく、礼儀正しく、素直で前向きになること」を徹底して指導しており、現場に入ってからも人間面・行動面での評価は高く、実際に積極的に電話に出たり、お客様とも前向きにコミュニケーションを取ったりしているようです。また、離職率 も低下傾向にあり、ニッコン導入以前は20%台だった離職率も10%台に改善しました。入社前のミスマッチや入社後のやむを得ない事情などもありますので一定の離職者は仕方がないと思っていますので、かなりの定着率の向上ではないでしょうか。チャレンジシートを通して多くの先輩や上司にしっかり見守られているという環境づくりと半年後のフォロー研修が効果的でした。入社して「まず半年間頑張ろう」という期間を設定できるのも結果につながっているように思います。

――ニッコンへはどのような印象をお持ちでしょう。

桧山様)新入社員研修のプログラムに関して、お仕着せのメニューではなく弊社のBAT訓練などを融合した形にカスタマイズしていただきました。これは、ニッコンならではの柔軟性だと思いますし、弊社としてもとてもありがたかったですね。また、主担当の佐藤先生をはじめ他の数名のコンサルタントの方も毎年同じメンバーですし、4月の集合研修と10月のフォロー研修も原則的に同じ方に担当していただいています。この継続性もとてもいい結果を生んでいます。常に前回の反省の上に立って研修内容を進化させていくことができます。さらに毎月1回、営業の阿部さんや佐藤先生とともに定例会を開催しています。研修の内容はもちろんですが、その場で様々な質問やご相談もできるので助かっています。佐藤先生はいつも私の質問にはこちらの想定以上の答えを返していただき、とても勉強になっています。

――今後の課題や展開についてお聞かせください。

桧山様)まずはこの流れをしっかり続けていくことだと考えています。「チャレンジシート」を経験した社員が後輩にコメントを書けるようになるまで継続すると、さらに効果が高まっていくのではないでしょうか。その先は、3年目研修です。一通り仕事がこなせるようになった3年目の離職率はまだ高いものがあります。その3年目の壁を何とかクリアしていきたいと思っています。すでにニッコンから3年目研修のご提案もいただいていますので、検討していきたいと思っています。また、将来的にはSSマネージャーの研修や階層別の研修も充実させていく必要があると考えています。なかなか一気にそこまでは手が回りませんが、ニッコンにもご相談に乗っていただきながら、充実した研修体制を構築していければと考えています。

お話を伺った方:
管理本部 人事部 副部長 桧山 高広様
取材地:
株式会社ENEOSウイング 本社
公開日:
2016年10月7日(名称等は、公開当時のものです)

企業情報

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会社名 株式会社ENEOSウイング(英文:ENEOS WING Corporation)
本社所在地 〒461-0005 名古屋市東区東桜1丁目9番26号
設立 1951年11月17日
代表者 代表取締役社長 遠野 哲朗
資本金 1億円
株主 J&Sフリートホールディングス株式会社 100%
売上高 3,800 億円
事業内容 石油製品・自動車用品・保険の販売、オートリース・車検整備
従業員 1,850人
公式サイト http://www.eneos-wing.co.jp/

コンサルタントの声

コンサルティング部 佐藤 栄一(さとう えいいち)

専門分野 人事制度の設計と運用支援・コンサルティング、組織診断・組織活性化・組織力強化、管理者に対するマネジメント能力開発、労務管理教育


研修での“達成感”と現場での“成長”を実感頂くためのきめ細かなご支援

4年間の新入社員研修のご支援を通じ、改めて一貫性を持って継続することの重要性を実感しております。4月の導入研修・10月のフォロー研修の実施を通じて、常に心がけていることは、受講者の皆さんに“達成感”を味わって頂くことです。特に導入研修では講義やロールプレイを通じて、知識・体験を積み上げ、「分かった」、「できた」と実感いただいた時の受講者の皆さんの表情は、社会人・企業人としての自覚の第一歩だと感じます。

また導入研修後、現場において毎月ご記入いただく「チャレンジシート」は、自らの仕事の習得状況や仕事上の人間関係を振り返り評価し、それを上司や人事部の方々が確認し、フィードバックを行う重要なコミュニケーション・ツールとして機能しています。これによって新人の皆さんは、自らの“成長”の度合を確認し、次の目標を明確にて実践するといったPDCAを回すことを体得できます。 毎年10月のフォロー研修では、逞しくなった新人の皆さんの姿を観るのが楽しみです。同期と触れ合い、情報交換することで、半年間の自らの“成長”の度合いが確認できると共に、ストレスを発散し、明日への活力が得られる大切な場になっています。

今後、人事部の皆さんと継続的に話し合いを行い、新人研修・フォロー研修の内容をさらにブラッシュアップさせて頂くことはもちろんですが、中長期的な人事戦略の視点から、新人の皆さんが3年後、5年後とキャリアアップしていくための人財育成、能力開発の仕組みづくりといったかたちでのきめ細かなご支援をしてまいります。